下地処理のVカット工法とは?
外壁塗装を行う時に、下地処理という工程があります。
下地処理とは、外壁のクラック(ひび割れ)や塗料の剥がれ、
下地の調整などを行う工程です。
下地処理の中でも、クラック処理は通常、シーリング材で補修し、
その上から塗装をして行きます。
小さなクラックなら、シーリング処理で十分なのですが、
大きなクラックの処理は、シーリング材だけでは不十分です。
では、大きなクラック(ひび割れ)はどのように処理をしたらいいのでしょうか?
大きなクラック(ひび割れ)ではVカット工法という工法で処理をします。
大きなクラックをシーリング材だけで、処理するとクラック(ひび割れ)の深い部分まで
きっちりとシーリング材が充填出来ないので空洞が出来てしまいます。
クラック(ひび割れ)とシーリング材の隙間に、空洞ができるとクラック(ひび割れ)がすぐに出てきて、
雨漏りの原因になる事もあります。
クラック(ひび割れ)なんか、塗装をしたら大丈夫!とはいかないのです。
適切な下地処理をしなければ、すぐに劣化する恐れがあります。
Vカット工法の施工手順
Vカット工法は以下の手順で行います。
大きなクラック(ひび割れ)の現状です。
これぐらい大きなものはVカットが必要
クラック(ひび割れ)に沿って、サンダーで
切込みを入れていきます。
Vの形にサンダーで切込みを入れるので
Vカットと呼ばれています。
Vカットが終われば、シーリング材を
充填するのですが、密着を高めるために
プライマーを塗ります。
十分、シーリング材を充填しますが、
シリング材だけでは、やせてしまいますので、
次は左官処理を行います。
左官処理をして完了です。
この後は、周りの塗装の柄に合わせて
補修塗装を行います。
これで、Vカットは終了です。
この後は、周りの塗装の柄に合わせて吹付や、ローラーなどで
柄合わせ塗装を行います。
それが終われば、通常通りの塗装で仕上げます。
下地処理は、本当に大切な工程です。
下地処理をおろそかにすると、本来、塗料が持っている性能を
発揮出来なくなります。
そうなると、塗装後、すぐに劣化してしまう事もあります。
ペイントリーフでは、下地処理の工程もしっかりと工程写真に納め、
工事終了後にお客様に提出しています。
外壁塗装は、目に見えない工程ほど大切な工程が多いのです。